時給が高く、華やかなイメージのあるホテルのアルバイト。
効率よく稼げて、いい経験も得られそうなアルバイトですが、実は辛い仕事が多いのが現実です。
筆者も、華やかなイメージに惹かれてホテルバイトを始めた学生の一人です。
しかし現実は、同時にバイトを開始した数十人のうち、4年間続けたのは筆者含め3人ほどという厳しい世界・・・。
一体どんなに厳しい仕事なのか?
ホテルアルバイトを4年間続けた筆者が、このバイトのメリットとデメリットについてご紹介します。
目次
ホテルアルバイトのメリット
【メリット1】お給料がいい+残業手当が充実している
ホテルのバンケット(結婚披露宴や、企業のパーティなどのウェイターやビュッフェ)スタッフは時給が最低でも1000円スタートと、高自給なのが一番のメリットといえるでしょう。
筆者のバイト先は、交通費・食費を抜いて1100円/時スタート、研修を終えると約1300円/時という条件でした。
2年目くらいには、難しい仕事もこなせるようになり、1500円/時になりました。
時給が良いことに加えて、労働時間が長いため、追加料金もある点が魅力的といえます。
夜22時を越える勤務は深夜手当てが、8時間超えの勤務には超過料金が支払われるため、一時的に時給2000円を超えることもありました。
こうなると、朝から晩までシフトに入ると一日で1万5千円を超えることもしばしばありました。
土日だけ月に4回出勤しても、月のお給料は10万円近くになります。
サークルや旅行に何かとお金がかかる大学生にはもってこいの条件が整っているといえるでしょう!
【メリット2】マナーが身に付く
ホテルの宴会場で行われるパーティは大抵、フランス料理のフルコースです。
前菜からオードブル、スープにパン、魚料理と肉料理、それにデザートという非日常的な華やかな料理を提供しているうちに、相応のマナーが身につきます。
例えばテーブルセットをしているうちに、フォークやナイフの位置を覚えられたり、食事中のマナーを勉強できたり。
ビジネスやプライベートでも使える身のこなしを仕事中に覚えることが出来るのです。
また、提供する料理やドリンクは、大学生が日常的に行く居酒屋やレストランでは提供されないようなものが多いです。
フランス料理の名前を覚えたり、ソースや材料の種類に詳しくなったり、またワインや日本酒の産地についての知識も深まります。
さらに、お客さんは大企業の幹部や、芸能人などいわゆる「VIP」と呼ばれる方も多いので、会話をする中で正しい敬語やエスコートの仕方を学ぶことができます。
外国人の方も多いので英語やその他の言語の練習にもなりますよ!
【メリット3】有名人に会える
これはホテルの立地や知名度によるのですが、日系でも外資でも、政治家や企業の幹部がよく利用するのがホテルの宴会場という場所。
一般には公開されていないイベントやパーティ、有名人の披露宴などの場に関わることもできたり・・・?
こうした情報はSNSへの流出厳禁のため、スタッフとして働いてみないと得られない情報も多いものです。
ミーハーな方は、大きな会議場の近くにあるホテルや、交通アクセスの良いホテルのバイトを探してみてください。
ホテルアルバイトのデメリット
【デメリット1】全身が筋肉痛できつい
ここまで説明した華やかな表舞台とは異なり、ホテルの仕事は大半が力仕事です。
男性は特に重労働を任されることが多いので、覚悟して臨みましょう。
なぜ重労働になるのかというと、理由の一つは、お客さんの数が多いということです。
一般の飲食店では数百人単位の料理やカトラリー(フォークやナイフ)を運ぶ機会はあまりないはずです。
銀やガラスで作られたご立派な食器たちも、一部を見ればとても華やかですが、何百、何千と扱うとなると、かなりの重さになるのです。
また、バイトのほとんどの時間が会場のセッティングやセット替えに費やされます。
ここで必要になるのは、体育会の部活級の体力!イスや机(それも、尋常なサイズではない)を運んだり、ワインやビールをラックごと運んだり(推定10キロ)、代車に数百人分の料理を載せて裏を駆け回ったり、そうした重労働が多いのがホテルのバイトの現実です。
筆者の経験上、最も筋肉痛を引き起こした仕事は、パーティのウェルカムドリンク係りでした。
お客様がいらっしゃる数十分前から、グラスになみなみ注がれたドリンクを20杯ほどトレーに乗せ、片手で持って笑顔でスタンバイというこの仕事・・・。
頬骨は引きつるし、落としたら一環の終わりという恐怖と戦う貴重な経験をさせていただきました。
【デメリット2】シフトの予測が立たない
ホテルのアルバイトは、宴会に合わせてシフトが組まれるところが多いようです。
そのため、日によってシフトの入り時間と上がり時間が大きく変動します。
特に上がり時間は、宴会の終了に合わせて変化するため、決まっているようで決まっていないようなもの。
19時までのパーティであれば、19時半頃にやっとお客様がはけて、なんやかんやで21時くらいまで片づけをして、次の日のセット替えを22時位まで行うというのが定石です。
結婚披露宴は、新郎新婦が終始泣きっぱなしで全く式が進まず、1~2時間押してしまうなんていうことも・・・。
披露宴の多い土日はバイト終了後に1杯飲んで帰りたいところですが、なかなかかなわなかったのが辛い点でした。
ホテルアルバイトのまとめ
ホテルバイトの裏側、いかがでしたでしょうか?
数の上ではメリットのほうが多かったのですが、デメリットの二つは耐えられない人にとてはかなり苦痛といえるでしょう。
華やかさに惹かれて申し込む人の多いホテルバイトですが、あまりの辛さ・きつさに数週間で辞めてしまう人がいるのも現実。
自分のライフスタイルと、覚悟の程を確認してから、是非楽しいバイトライフを送ってくださいね!
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最近では、ホテルによっては短期バイトを受け付けているホテルもあります。
そういったホテルに一度、単発や短期でアルバイトをしてみて、「自分にホテルバイトがあっているか?」ということを見極めてみてください。
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